ホワイトシンガーの声が潰れていたことにつきる。アレグリアといえば音楽の完成度に定評があり、そのなかでもシンガーの重要性が高いからこそガッカリ感が大きい。だって声がかすれて高音が出ないんだよ。不意にフレーズごと歌わないこともあるし。ラストでも、俺としてはすでにイントロ部分で気持ちが高ぶって準備オーケー、アクターも勢ぞろいしてきた、さぁってときに高音が出ないんだもん。斬っても斬りきれないくらい。
とはいっても、おもわずパンフレット買ってしまうくらい十分楽しめたんだけど。とくにニュー・ロシアン・バーと、クラウンによるそのパロディ。パロディのほうは、すごいとか程度の問題じゃなくて、「新しいもの」を観た。かなり笑えた。真ん中Dブロック前から5列目の一番通路側に座っていて、その通路を挟んだ隣の男性が舞台に上げられた。もしや、と思ったのに。