2005-09-19 [長年日記]

[] 『翔ぶが如く(一)〜(十)』(司馬遼太郎,文春文庫)

読了。単純に、西郷には、明治維新のMVPくらいの印象しかない。教科書レベルだと。西南戦争の背景なんて知らなかったよ。西郷について「賊」というイメージなんて皆無だった。

明治初期は、あらゆる価値がひっくり返る点で、とんでもない時代だったのね。いまどきの「官から民へ」の「官」が出現して、今日に至るまで変わりないというのも驚く。版籍奉還や廃藩置県もよくできたな。歴史教科書って、この辺の記述があまりにも少ないんじゃない。最近の教科書はしらないけど。

俺が見ていた大河ドラマ(昭和62年『独眼竜政宗』〜平成3年『太平記』)のうち、唯一途中でやめたのが『翔ぶが如く』(平成2年)だったのよね。内容がよくわからなくて。『翔ぶが如く(一)』

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