2007-06-03 [長年日記]

_ [] 『国家の崩壊』(佐藤優,にんげん出版)

特に中央アジアとコーカサス地方の民族、宗教に関する部分がおもしろかった。この地域では民族も言語も慣習もロシアとは異なるのに、なぜソヴィエトにまとまっていたか、そして崩壊していったかが血生臭いエピソードとともに述べられている。もちろん全編に渡って間違いなくおもしろい。

ロシアはマフィアに牛耳られていることがよくわかるよ。表と裏のバランスが釣り合っているというか、境界が明確というか、相手の世界には関わりを持たないというか。あと、著者はソヴィエト要人に深く入り込んでいて情報を取れたわけだが、情報を持っていることはとてつもなく怖いことだと思った。その扱い方を間違えたら消されてもおかしくないわけで。

タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンその他中央アジアに関する風の旅行社のツアーを調べたらメチャクチャ惹かれる。。『国家の崩壊』

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