■ [本] 『FREE CULTURE』(ローレンス・レッシグ,翔泳社)
結局,レッシグは特許法も著作権法も悪いとはまったく言ってない。医薬品業界の特許権については,まさしく必要と主張しているわけだし。ただ,著作権者が権利を主張しすぎることで,技術の進歩が妨げられることを憂いているだけ。薄く広く課金できる技術があれば,そもそもP2Pなんて面倒臭いだけだと。
言わんとしていることは正論だと思う。ちょっと前のめりすぎな気もするけど。
ちなみに特許の実務は製造業中心で,はっきりいって既にカニバリズムの世界。パイを拡げないと未来がない。それに徒党を組んで政治家に陳情するなんてカッコ悪すぎでは(涙)。
付け加えておくと,本書の内容はけっこう薄かったりする…。