2008-02-13 [長年日記]

[] 『FREE CULTURE』(ローレンス・レッシグ,翔泳社)

結局,レッシグは特許法も著作権法も悪いとはまったく言ってない。医薬品業界の特許権については,まさしく必要と主張しているわけだし。ただ,著作権者が権利を主張しすぎることで,技術の進歩が妨げられることを憂いているだけ。薄く広く課金できる技術があれば,そもそもP2Pなんて面倒臭いだけだと。

言わんとしていることは正論だと思う。ちょっと前のめりすぎな気もするけど。

ちなみに特許の実務は製造業中心で,はっきりいって既にカニバリズムの世界。パイを拡げないと未来がない。それに徒党を組んで政治家に陳情するなんてカッコ悪すぎでは(涙)。

付け加えておくと,本書の内容はけっこう薄かったりする…。『FREE CULTURE』

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