激しく期待ハズレ。というか,日本の弁理士の立ち位置がおかしいのかも。
ハリウッドでは,プロデューサー,監督,脚本家,俳優など,多様なプレイヤーが参加して,すべてのプレイヤーには代理人がいる。そこで代理人同士が交渉すると。なるほど。知財分野でも,米国の特許弁護士は立ち位置は近いようだ。
日本の弁理士に置き換えてみると,少なくとも特許事務所の弁理士は,他の代理人と交渉することってないよね。権利化する際の相手は特許庁だし,訴訟に関わるとしても,よくて中小企業のサポート役程度なのかな。企業に勤務する弁理士は,代理人というより当事者って感じだし。
そうなると,日本の弁理士は,本書でいう「仲介者という新たなプレイヤー」には該当しない気がする。知財の知識や経験は必要だけど,もっと重要なものが求められるはずで,お呼びがかかるのは弁理士じゃないよなぁ。「特許屋」って,今後は結構恥ずかしい呼び名なのかも。