企業の「ビジョン」についてヒントを得たくて読んでみた。「「京セラフィロソフィ」…それは…換言すれば「人間として正しいことを正しいままに追求する」ということをベースとしている」ということで,「フィロソフィ」について書かれています。
共感できたのは,「利他の心」を説いていること。さいきんの勝間本のGiveの5乗にしてもそうだけど,お金を稼ぐには利他の心が大事だと思う。ふと頭に浮かんだのが,「Foresight」2008年3月号,梅田望夫氏の「シリコンバレーからの手紙138」。
この連載記事では,昨年行われたRubyのまつもと氏との対談(ITpro)について述べられている。その対談では,まつもと氏は「利他的な気質とか奉仕の精神がオープンソースの本質ではない」と断じ,オープンソースプロジェクトに貢献する「ほとんどの人は,適切な大きさの複雑さを持ったいい問題を探している」という。梅田氏は「世界中に知的レベルの高い人々は本当にたくさんいるが,その大半は自分で問題設定することができない」と解釈している。
オープンソースの人はお金お金って言わないけど,別に貧乏バンザイなわけではなく,お金はもちろんほしいはず。お金が回ってこない理由は,この辺りの思想の違いにもあるんじゃないかなと思った。あと,一般的な弁理士のやりがいと言われていることについて,自分がいつも疑問に感じていたことに対する回答も得られたけどそれはいつか書きたいと思う。